ここまできたか [つぶやき]
9月28日のブログで,修習生の大量不合格(合格留保)について書いたが,今日,さらに驚くべき記事が。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061012i201.htm
一口に,研修所を卒業できない場合でも,不合格と合格留保があって,後者は12月の追試で救済される場合が大部分だった。
ところが,この追試を廃止するというのだ。
これは,相当キツイだろう。
確かに,普通に真面目にやれば不合格にはならない試験だとは書いた。だが,絶対に自分も大丈夫かと言われると,試験である以上,何があるかわからないし,司法試験に合格したのに,1500人のうち100人も法曹になれないとなると,そのプレッシャーたるや,相当なものだろう。
研修所としては,当然のことながら,一定のレベル以下の法曹を世に出したくないと言う危機感はあるはずだ。もちろん,すでに法曹となった私も,その気持ちはある(自分が現在どうであるかはおいておくとして)。
修習生が税金で給料をもらいながら研修を受けることについては,いろいろと批判があることは承知している。
しかし,研修所での生活は,人間性を豊かにする側面も大きい。
私自身,研修所での生活が人間の幅を広げたと思うところも多い。修習生の間に,いろいろと見聞を広めて法曹としての資質を高めることだってできる。
それが,ただただ二回試験に合格するためだけに知識を詰め込むことになってしまわないか
裁判制度,という重要な制度にかかわる法曹を育成することが,国家の財産だと思うのだが,そうではないのだろうか。
新司法試験になってからは,入り口を広げて出口で絞る方式を考えているのかもしれない。
日本の法曹養成制度は,どこに行くのだろうと危惧する気持ちが一杯である。
司法書士受験仲間でも、新司法試験に不合格になった人が司法書士試験を受験するのではないかと話題になっています。
受け皿がそれくらいしかありませんから。
官庁縦割りの、行き当たりばったりの制度改正としかいいようがありませんね。
by けい (2006-10-13 16:35)
実際に私の知り合いでもそういう人はいますね。
by ぱおちゃん (2006-10-14 09:58)