誤解を解きたいと願っていた。
が,思うに,この社会において,真実「だけ」で形成された事実なんて,果たしてあるのだろうか?
直接対面して話していても真実を話すとは限らない。
そうであれば,間接的かつ伝聞でしか入ってこない事実の中で,
逆に,社会は,多くの場合,誤解と偽りだけで成り立っているのではないか。
心の内を全てさらけ出し,真実を語り合う。
そんなことは,そもそも不可能なのだ。
だからこそ,心底理解し合え,真実を語り合えることを,人は夢見るのかも知れない。
そして,そうできる相手は,僅かしかいない。